不眠の原因で多いのは精神生理性不眠です。
眠れないことを気にしすぎはいけません。
■不眠の原因は精神生理性不眠が多い
不眠で悩んでいる方で最も多いパターンは、精神生理性不眠といわれるものです。この精神生理性不眠を一言でいえば、「眠れないことを気にしすぎている状態」です。「仕事上の心配があって眠れない」「子供の心配事があって眠れない」など、人間生きていれば必ず経験することですね。精神生理性不眠に悩んでいらっしゃる方も、最初は何か心配事があって眠れなくなってしまったことがきっかけというパターンが多いのです。
生真面目な性格であると、「前の日は十分に眠れなかったから今日は早めに寝て熟睡しよう」という具合に考えてしまいます。一見すると、体によいことのようにも思えますが、眠ろう眠ろうと考えて床に就いてしまいますから、逆に眠れなくなってしまいます。睡眠は体温や血圧が下がり、リラックスした状態になります。しかし、眠ることに集中しすぎて緊張状態を作ってしまうと、今度は体温や血圧は上昇してしまい、ますます眠れなくなってしまうのです。このようなことが繰り返されると、精神生理性不眠になる可能性が大きくなってしまいます。
■精神生理性不眠は女性が多い
「1日くらい寝なくたってどうってことない」「まあ今夜はぐっすりと眠れるさ」と考えることができず、「7時間は絶対にきっちりと寝ておかなければならない」「今夜も眠れないのかな」と考えてしまう神経質な方や生真面目な方が、精神生理性不眠になりやすいといえます。
精神生理性不眠に悩む方を男女や年齢別に比較すると、男性よりは女性が多く、特に若い20代と50代の女性に多い傾向があります。20代はいろいろな悩み事でストレスが多い年代なのかもしれません。50代は更年期障害による不眠が多くなります。先に書いたように誰でも眠れないという経験があるはずですが、目安として不眠の症状がひと月以上続くようであれば、専門医の診察を受けた方がよいとされています。
■本当に不眠なんでしょうか?
精神生理性不眠で悩んでいる方でも、本当は十分に眠れているという方もいらっしゃるのです。最も理想的な睡眠時間は8時間ということが、以前よくいわれていました。今もそうなのかもしれませんが、本当に大切なのは時間より睡眠の質です。現在の日本人の平均睡眠時間は約7時間です。この睡眠時間に満足であれば、その人にとっての理想的な睡眠時間は7時間なんです。
6時間の睡眠でも実はその方にとってベストな睡眠時間であったとしても、8時間寝ないと不眠であると考えてしまい、「私は不眠症なんだ」と気にしすぎている場合もあるのです。しかし、実際にぐっすりと寝ているのかどうかというのは、脳波を取るなど検査を行わなくては証明する術はありませんから、やはり、ひと月以上に渡って不眠であると感じているのであれば専門医を訪ねるべきです。
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